内容説明
碩学が懇切に案内するラテン語の世界。あらゆる言語が文法の範と仰ぐラテン語はどんな巧緻な仕組みをもっていたか?学習者待望の最高のラテン語入門。
目次
ラテン語とはどんな言語か
ラテン語の歴史
文字と発音
品詞
動詞の曲用
動詞の現在形
1型、2型曲用の名詞と形容詞、固有名詞、前置詞
2型曲用の名詞と形容詞(続)、動詞の不完了形
3型曲用の名詞、動詞の未来形
3型曲用の名詞(続)、動詞の完了形〔ほか〕
著者等紹介
風間喜代三[カザマキヨゾウ]
東京大学名誉教授。1928年、東京生まれ。東京大学文学部言語学科卒業。東京大学教授、法政大学教授を歴任。専攻、言語学・インド=ヨーロッパ比較言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サアベドラ
9
『ラテン語とギリシア語』の続編。前著がラテン語(とギリシア語)の特徴を概説するだけだったのに対し、こちらはラテン語の文法項目がひと通り網羅されている。例文に使われている単語は巻末の語彙集にほぼ入っているので(ないのもあるけど)、本書だけで独習することも一応可能。ただし、例文にカエサルやキケローの原文が出てきてちょっと難易度が高いのと、練習問題がついてないのでラテン語の最初の一冊には向かないと思う。最終章の選文集ではキケローのカティリーナ弾劾演説の冒頭と小プリニウスのトラヤヌス帝宛ての書簡を読む。難しい。2013/02/17
Haruka Fukuhara
6
いろいろと興味深い話が多く読み物として面白い。1,2章でラテン語を概観したあと3章から文法的な話に移る感じ。最終の25章には選文集があって、巻末には索引や語彙集も掲載されていて盛りだくさんの一冊。著者は1928年生れの東京大学名誉教授。2005年刊。282頁。2017/05/21
あ
1
想像以上に文法中心だった。2012/09/19