言語学 私のラブストーリー

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784385360966
  • NDC分類 801
  • Cコード C0080

内容説明

二〇〇二年三月、例年より早い桜の開花を見ずに千野栄一は亡くなった。本人の講義はもう聞くことができないわけであるが、本書には講義に値する内容がたっぷり詰まっている。言語学を学ぼうと思っている人たちの入門書としてだけでなく、少しでもことばに関心がある人なら必ずや興味を持って読んでいただけると思う。ぜひ本書で多くの方々に彼の言語学に対する真摯な姿勢と情熱に触れていただきたい。

目次

1 言語学へのいざない(言語調査;言語学史;音声学;音韻論 ほか)
2 近代言語学を築いた人々(巨人ボドゥアン・ド・クルトネ;不死鳥ド・ソシュール;具眼者ビレーム・マテジウス;天才セルゲイ・カルツェフスキー ほか)

著者等紹介

千野栄一[チノエイイチ]
1932年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語科、東京大学言語学科卒。その後チェコスロバキア政府留学生としてプラハのカレル大学でスラブ語を研究、同大学スラブ語科卒。東京教育大学・東京外国語大学で助教授・教授、和光大学では教授・学長を歴任した。2002年3月没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shouyi.

5
言語学の体系をエッセイ風にまとめた本。自分のような初心者向け。時についていけないところもあったが、興味深く通読。代表的な世界の言語学者の紹介も分かりやすくまとまっていた。2022/03/12

In vino veritas

2
筆者は日本におけるチェコ語の第一人者。言語調査、音声学音韻論、比較言語学、社会言語学など言語学にまつわるキーワードを解説し関連書を紹介していく前半と、近代言語学の有名人について語る後半に分かれる。推薦論文/図書が章ごとに一覧にしてありとても役に立つ。2016/04/27

ペーパークリップ

1
言語学への導入書。親切。2010/06/24

goldius

1
千野栄一の仕事で一番有名なのは、カレル・チャベック作品の翻訳だろうが、言語オタクの千野栄一にとって翻訳業は余技に過ぎない。千野栄一は世界一の言語学者である。習得した言語は10を越え、覚えても覚えても言語に対する愛が尽きない千野栄一は、自分の知識欲を満たすに足る、世界一難しい言語を求めて、世界中をフィールドワークする。社会学のフィールドワークと称して女子高生を軟派しまくった身や大神事と比較すれば、千野栄一の純粋な知識欲がよく理解出来るであろう。 2006/06/24

nobito

0
第一部は言語学の各分野を概観しながら参考書籍を紹介するという内容。概観は良くも悪くもコンパクトに過ぎ、紹介されている書籍や書誌情報は古くなってしまっています。現状これらの情報がどこまで通用するのかは門外漢にはわからない事で、さらにこの本はそんな門外漢の入門者を対象に書かれた本だという事を考えると「古い」という事が瑕瑾となってしまった良書だと思います。 とはいえ言語学の大家による本なので、随所に初学者へのアドバイスが記されており、それは色褪せることのなく輝き続けている言葉です。 2017/05/01

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