内容説明
「言語学の本当の対象は語である」という立場から形態論に切り込む。「日本の言語学」への大いなる問題提起の書。
目次
「分節」vs.「結節」
外からみた日本語:エスキモー語との対照
語に「カタチ」を与える特徴:エスキモー語の音律現象
「カタチ」としての語
言語の多様性について
著者等紹介
宮岡伯人[ミヤオカオサヒト]
昭和11年神戸市に生まれる。大阪外国語大学、京都大学大学院で英語学、言語学を学び、小樽商科大学商学部、東京外国語大学外国語学部、北海道大学文学部、京都大学文学部・文学研究科教授を経て、現在、大阪学院大学情報学部教授。文学博士
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感想・レビュー
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susu
1
分節に対する概念として結節ということばは初めて聞きました。重要なことは、完成されたものから順に分析することではなく、階層的に結び付くということであり、その単位として「語」は定義しなければならない、ということだと解釈しました。付属形式と付属語の区別は大変重要であると感じました。学校文法で、すべて助動詞としてしまっていることがそもそもの問題だと思いました。2014/01/30
stoicheion
0
「語」は単なる形式であり、意味の区切りとは必ずしも一致しない。これが人間の言語を特徴づける性質といえるかもしれない。2010/09/01
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