出版社内容情報
仏典、聖書、コーランなど、世界の主な宗教の「教典」を概観する一冊。教典を現代人に必須な「教養」として読みとく。
仏典、聖書、コーランなど、世界の主な宗教の「教典」を概観する一冊。教典をニュートラルな視点で眺め、現代人に必須な「教養」として読みとく。ヴェーダや論語、古事記、ギリシャ哲学、北欧神話にも言及。
中村 圭志[ナカムラケイシ]
内容説明
お経、聖書、コーラン、ヴェーダ…。ナカムラ先生の「日本一わかりやすい宗教の授業」開講!
目次
第1部 仏典の世界(ダンマパダ―苦と因果;般若心経―とらわれない心;法華経―菩薩の道 ほか)
第2部 聖書とコーランの世界(旧約聖書―神の共同体;福音書―愛と犠牲;パウロ書簡―救済の神学 ほか)
第3部 世界のさまざまな教典(ヴェーダ―梵我一如と神々;論語と道徳経―儀礼とタオ;神道と日本の民俗的世界 ほか)
教典ガイド
著者等紹介
中村圭志[ナカムラケイシ]
1958年北海道小樽市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。宗教学者・編集者・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nizimasu
9
宗教関連の著書はどうしても信仰している人の執筆が多いので中村さんのような著者は貴重かもしれない。そうした中でこの本では聖書やコーランはもとより仏典に中国の思想も網羅している。ただ単なる解説本でないところがこの本の一番のミソで紀元前5世紀頃から紀元後にかけて「軸の時代」と呼ばれる宗教が救済宗教化していった時代とのリンクを考えていてそうなると多神教と一神教が実は同じような経緯を経て世界宗教になっていっているのがわかる。この視点がとても目から鱗で最後まで一気読み。内容も難しくなりすぎず好著2016/07/02
瀬々
7
とても視点が片寄っていない。リベラルだけど冒涜ではない。私は仏教についてこんなに知らなかったんだ!とか、キリスト教ってそういうことまで含めるのね!なんて驚きがたくさん。本当に「教養としてよむ」教典。アイヌや沖縄、北欧にも少し触れていてとても楽しかったです。ヴェーダが面白かったなあ。仏教も新発見だらけでした!この本は面白い!2016/06/30
CCC
6
これは良い。素直に入門書として安心できる内容だし、主要宗教に対する現代人の解答と取っても面白い。2017/05/18
乱読家 護る会支持!
5
私、中学生時代、「なぜ人は生きるのか?」の答えが知りたくなり、 さまざまな世界の教典を読もうと思いました。結局、最初に読んだ新約聖書にはまり、三年ほどはクリスチャンとして過ごしました。「だれかがあなたの右の頗を打つなら、左の頬をも向けなさい。」「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」「人にしてもらいたいことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」などの言葉が、自分の価値観に近かったのだと思います。。。2016/09/22
むらさめ
3
信仰抜きでかといって批判的でもなくフラットに説明してくれています。意外とこういう視点の本ってあまり無いのかもしれないなーと思います。世界の主な信仰の経典類をざっくり解説。個人的には仏典は詳しくなかったので勉強になりました。巻末の経典ガイドが、更に詳しく知りたい人にとってありがたいかも。2018/05/02