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大江戸の正体

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784385360287
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0020

内容説明

人とモノが行き交い、情報が駆けめぐる「巨大市場」江戸の実像。

目次

プロローグ 絹に支配された国
第1章 江戸年中行事
第2章 与力・同心と大縄拝領地
第3章 江戸の拡大「三田村鳶魚十四変」
第4章 天下普請と江戸で働く人々
第5章 都市の祝祭と劇場
第6章 寺と巡礼
終章 怒涛のような貨幣経済

著者等紹介

鈴木理生[スズキマサオ]
1926年東京生まれ。千代田図書館勤務を経て、東京都市史研究所理事。都市史研究家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kk

19
図書館本。徳川期江戸における都市政策、年中行事、寺社や祭事の状況、町人地支配の実相、大縄地における町地の拡大などを紹介しつつ、米遣い本位の体制が貨幣経済の浸透や地廻り製品の増大などによって徐々に変質を来す有様を吟味。注を附さない読み易い著述ながら、データやエピソードの出典などには小まめに言及されており、安心して読める内容。これまであまり意識が向かなかった、江戸のさまざまな横顔を垣間見るようで、たいへん勉強になりました。2024/12/30

№9

19
タイトルは何やら仰々しいが、中身は江戸ビギナーに江戸時代の風習や風俗を、少々お堅い文章で解説する本。構成が散漫で取り留めなく話しが展開されるのが難だが、個々の話題では興味深いものがあちらこちらに散見され、ふむふむという感じだった。例えば、時代小説などで「○○俵○○扶持」などと出てきてもイメージだけで実際の意味など知らなかったし、1603年という年が「江戸開府」の年であると同時に、「出雲の阿国が歌舞伎踊りを踊りはじめた」年として、近世芸能の花が一斉に咲き始めた年といわれているなんて、知らなかった。ふむふむ。2013/09/13

bapaksejahtera

5
東京都職員として江戸史家として私の好きなライター鈴木氏の比較的晩年の著書。惜しむらくは氏は公務やその後の雑事により三田村鳶魚のような著作集は残さなかった。本編はその活動の後期にそれまでの拾遺として著した物であるが、やや焦点が散漫になった。此後の著作「お世継ぎのつくりかた」のようにテーマを絞ると面白かったのだが。それでも鴎外「渋江抽斎」の後妻五百やこれと対照的なおかげ参りに見る自由な女性像の対比、昭和期まで大商店への金融格付に養子制をとっていることは絶対条件であった事等、断片的ながら目を引くところはあった。2020/08/25

akiu

2
江戸解説本。諸々の話題には興味深いものがありました。江戸時代の貨幣経済とか、鎖国という制度は無かったとか、暗闇祭りとか、日本橋柳屋の由来とか、商家の女子優先社会とか、出雲阿国のかぶき踊りとか。あと、表紙裏の「大縄地」の地図がきれいで見惚れてしまいます。ただなぜか、全体的にやたらと読みづらくて困りました。文章というより、構成があまり整理されていないからか。読み物として楽しむというより、資料としてつまみ読む感じです。2011/02/02

おたきたお

1
江戸という街と時代を俯瞰するに適した読み物。よく整理されており、「現代に置き換えれば...」という記述が随所にあり、とても読みやすい。反面、それに頼ってしまうと現在の我々の感覚で当時の営みを捉えてしまう可能性があり注意。南蛮貿易で銀を売り絹糸を購入、幕末には金銀がほとんど国外に流出、質の悪いインフレで幕府が弱体化。明治期に絹糸の輸出国に転じたのは西欧で流行した蚕の病気のせいだった。髪結いは町人の頭(月代)を剃って髪を結い、その人別的業務から奉行所より町役として見られていた。「なるほど!」の連続だった。2006/01/01

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