看板建築 (新版)

看板建築 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784385359212
  • NDC分類 523.136
  • Cコード C0052

内容説明

震災後、東京下町の繁華街に雨後のたけのこのように出現した「看板建築」。建物の正面に鋼板やタイルをはりつけて装飾した、下町商人の粋とミエの建築群を紹介した、決定版。カラー16ページ増補。

目次

出会い
江戸・東京の商店はどんなものか
大震災が街を根こそぎ変えた
看板建築の使われ方
看板建築の間取り
看板建築の表現
広がりの中で
看板建築始末記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

23
元祖「看板建築」読本。1999年出版。関東大震災で焼け野原になった東京には、地方の大工や左官も流れ込み、バラック→区画整理→引家でバラック移動→本格的に建築、という順番で建築ラッシュがおきた。何万件の建物が引家で移動したというから凄まじい。看板建築のメインとなるファサードだけではなくて、内部の間取り図が豊富に収録されていて、当時の生活を想像できた。建坪24.5坪に祖父母+親+子+使用人+住込職員、計13名が暮らしていた例もあり、かなり密。多分幼い頃に実物を沢山見ているはずなのだが…全く覚えていない⤵️😭2021/08/12

石油監査人

10
看板建築とは、正面が看板のように平らで、そこに、様々な装飾が施された木造2~3階建ての店舗併用住宅の建築様式のことです。著者は、日本から急速に姿を消しつつある看板建築の記録と保存に精力を注いでいて、一部は、江戸東京たてもの園に移築保存されています。この本には、懐かしい看板建築の個人商店の写真が解説とともに、数多く掲載され、昭和期のレトロな気分に浸ることが出来ます。庶民の住居や商店などの建物を保存する文化はまだ日本では浸透していませんが、大衆文化の記録という意味で価値のある作業だということを再認識しました。2019/11/18

misui

5
看板建築とは、関東大震災後に建てられた平坦なファサードを特徴に持つ商店建築のこと。それまで軒が張り出した出桁造や蔵造が主だったが、震災後の区画整理で道路の拡張がなされ、狭い土地に収まる造りになった。また、三階建てが法律で禁止されたのでマンサード屋根を採用して屋根裏を作り、耐火性を高めるために銅板で被覆することも。東京中心部の大商店は鉄筋コンクリートに移行できたものの、周辺部の小商店はバラックからこの様式に落ち着いた(震災の影響で分布は関東中心)。間取りなどは伝統的で、デザインにおいて洋風を取り入れている。2014/10/23

So Honda

1
看板建築なる用語を生み出したご本人によるいわば元祖本。掲載されている建物には見覚えのあるものもいくつかあるが、大部分が現存していないことに東京の街の移り変わりの激しさを思う。2021/10/25

Gen Kato

1
再読。自分が住む古い町からもどんどん消えていく建築様式を惜しみつつ…2015/06/19

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