出版社内容情報
中国人はどのように〈辞書〉を発明し発展させてきたか。辞書をめぐる知られざるエピソードや謎をちりばめながら、中国人の言語観のエッセンスを平明・明快に描きだす。
内容説明
中国人にとって言葉とは何であったか。そして彼らは、どのようにして「辞書」を発明し発展させていったか。「辞書」をめぐる知られざるエピソードや謎をちりばめながら、中国人の言語観のエッセンスを平明・明快に描きだす。
目次
第1話 はじめに
第2話 『方言』―著者をめぐる謎
第3話 劉煕と『釈名』―語源研究の曙
第4話 『急就篇』―識字テキストの登場
第5話 許慎と『説文解字』―その成書をめぐって
第6話 『説文解字』から『字彙』へ―部首の変容を中心に
第7話 字様書の誕生―楷書の規範化
第8話 韻書の権威―『切韻』をめぐって
第9話 周徳清と『中原音韻』―韻書の革命
第10話 『韻鏡』から「韻法直図」へ―伝統からの離脱
第11話 甲骨文研究―羅振玉とその周辺
第12話 『説文解字注』への道程―段玉裁の人と学問