内容説明
新聞用語のどこがひっかかるか。こうだったらいいな、女たちからの対案集。アメリカの性差別語ガイドライン運動も紹介。
目次
1章 こんな風に呼ばれたくない―女の呼称と名称
2章 こんな言葉は願い下げ―おしつけられたイメージ
3章 決まり文句に見る女性像
4章 男の偏見まる出しの視点
5章 男が特別扱いされる時
6章 言語変革と社会変革―アメリカの場合
7章 アメリカの非差別言語運動と日本の差別語問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
43
25年前に出た本だが、今も健在?の性差別(と思われる)語がたくさんある。思いがけずも私が知っている方々が執筆に関わっていたことが分かり、驚いた。コロナ禍の今、改めて性差別語を一覧して、今こそ変え時!と思うのだった。2021/04/28
kenitirokikuti
9
富山県の「メディアの中の性差別を考える会」という団体と「上野千鶴子」による「NON SEXIST GUIDELINE」である。中心人物は浅生幸子というひとっぽい。富山大学教育学部卒、富山県史編纂に関わる。また地元テレビ局のニュースコメンテイターに▲本書は「新聞」の言葉づかいに対してセクシズムなところに突っ込みをいれたもの。小理屈は馬鹿馬鹿しい。新聞の政治部の記者が永田町で力を持ってた頃の話だ。あと、新聞の編集現場がまだ半分以上アナログだった頃だよな。表現が定型的になるのはある程度しょうがない。2019/11/10
Ryuoh
7
反セクシズム、ジェンダーフリーの旗手・上野千鶴子さんによる詳説付き性差別語辞典のようなもの。指摘されている記事を読めば、どれだけアンコンシャス・バイアスに支配されているかが良く解る。20年以上前のものなので、LGBTQにも触れられていないし、アップデート版が望まれる。2020/07/08
アルクシ・ガイ
5
ああ、気持ちがいい。上野千鶴子のコメントが竹を割ったようで、これまた気持ちいい。男性はこれを読んでどう感じるのか興味がある。「男まさり」が性差別語とはと、やはり目からウロコなのだろうか。それとも細かいことをあげつらってと薄ら笑いを浮かべるのだろうか。2020/10/15
香織
0
96年の本2010/01/28