内容説明
装飾文字の描き方(カリグラフィー)を、材料、技法から応用論まで、徹底して具体的に解説。12の実作例をもとに、制作工程ごとにコマ分けした写真と文章で、カリグラフィーのテクニックを懇切丁寧に手ほどきする。総論部分では、装飾文字の様式展開の歴史をコンパクトに解説。写本芸術への格好の入門書をかねる。各論部分は、様式別に、ケルト、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、モダン・リヴァイヴァルの5章に分け、書体見本も充実。各章の末尾にはギャラリーのページを配す。
目次
第1章 装飾文字の歴史
第2章 材料と技法
第3章 ケルト
第4章 ロマネスク
第5章 ゴシック
第6章 ルネサンス
第7章 モダン・リヴァイヴァル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
66
ケルト、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、モダン・リバイバルといろいろな装飾文字の例がふんだんに載っていて、書き方例もあり面白い。2013/06/29
羽
8
☆☆☆☆☆ 大学の講義でウィリアム・モリスの可愛いデザインを知り、ウィーン国立図書館で華麗な装飾文字が書かれた古書を見て以来、この分野に興味がありました。先日、カリグラフィーの本を探していたところ本書に出会うことができました。装飾文字の作り方が丁寧に書かれていましたが、金や羊皮紙を使っており難易度高めなので断念。しかしその過程は見るに値します。デザインの変遷についての説明文は初心者向けでありながら、それぞれの作品は息が詰まるほどうつくしかったです。2017/10/30