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内容説明
クロアチアに生まれ、ヨーロッパを中心に活躍する名ジャーナリストが、旧ユーゴに吹き荒れる戦争の嵐を、女性の感性で鋭くとらえ、戦争下に生きる人間の内面を繊細に描く。怖く、哀しく、美しい感動の24編。
目次
1 ハーバード・クラブでのディナー
2 父のピストル
3 苦いカプチーノ
4 町は死の沈黙
5 難民となって
6 バルカン・エクスプレス
7 パリ―ヴコヴァール
8 民族の勝利
9 独立の匂い
10 人殺しはつらい
11 母は台所にすわり、神経質に煙草を吸う
12 祖国を失った女優
13 もしも私に息子がいたら
14 イヴァンの話
15 大統領はイェラチッチ広場のカフェーでコーヒーを飲んでいる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
25
ただでさえキツイ内容なのに、ウクライナ侵攻が始まってしまって神経が参りそうになって日数がかかってしまった。ドラクリッチはクロアチアの女性作家。ユーゴからの独立をめぐる戦争がどのように自身や人々の心理や日常に入りこんでくるか、自分の中にある矛盾する感情や感覚に戸惑いながら正直に向き合っていこうとする。リアルタイムで書かれたもので、残酷な記述も多いが、貴重な記録。2022/03/01
takao
2
ふむ2024/04/19
yellow0702
1
「戦争」とは何か。他人事だったそれが日常になるさまが冷静に語られる。その語り口は、どんなセンセーショナルな見出しや悲惨な映像よりも恐ろしい。だって彼女はそれを私たちのものにしてしまうから。2016/09/28
Gasse
0
人のこころが麻痺して、 直視しがたい惨劇に見慣れ、 受け入れがたい現実を受け入れ、 戦争が日常になる。 普通の人たちにとっての戦争。2010/05/11
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