内容説明
ますます進む核家族と家庭崩壊。匿名社会の片隅でひっそりと暮らす都市型老人世帯に連日のように頻発する哀しい事故。病んだ繁栄大国ニッポンと萎縮する老いの実相は、その予備軍に何を語ろうとしているのか。「明日は我が身」―現代都市型老人世帯の事情と周辺に、いよいよ構造的なメスがはいった。
目次
序章 二人だから大丈夫!?
1章 レクイエム独りになれない理由―ある81歳介護妻の場合
2章 取材ノート―その悲劇は団地で起きていた
3章 都市型老人世帯を取巻く事情と現実
4章 二人が一人になる時に