感想・レビュー
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印度 洋一郎
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第二次大戦敗戦後、中国大陸で始まった国民党と共産党の内戦の中で、共産党軍に参加した日本兵(軍属、タイピスト等も含む)達の証言に基づく、戦後の日本兵達の戦いの記録。看護兵、砲兵、そして中国空軍の礎を築いた航空部隊等が登場する。著者の10年後の著作「中国残留日本兵の記録」とほぼ同じ内容。基本的スタンスは「軍国主義に汚染された日本兵が進歩的な共産党によって教化され、革命闘争に身を投じた」なので、その辺を踏まえた上で読む必要あり。現場では、中国人との人間関係が深まっていく様子も伺える。証言しない者も多かったらしい2017/04/30