内容説明
音声学について予備知識のない人でも理解できるよう平易に解説。なじみのある言語の例を手がかりとして学習できるよう8言語から採録。学習効果を高める「コラム」の充実。7言語対照音声学基本用語一覧付き。音声の世界地図を得られる入門書。
目次
第1章 音声と音声学
第2章 単音
第3章 音節とモーラ
第4章 アクセント
第5章 イントネーション
第6章 リズム
第7章 ポーズ
第8章 速さ
第9章 強調と音声
第10章 音声の物理と心理
第11章 音素と音素論
著者等紹介
斎藤純男[サイトウヨシオ]
1958年1月、東京都世田谷区に生まれる。1976‐84年、東京外国語大学でモンゴル語学、音声学、言語学をまなぶ。1980‐81年、インディアナ大学(米国)でアルタイ諸言語・諸民族についてまなぶ。その後、東北大学教養部などをへて、現在、東京学芸大学で日本語や音声学をおしえる。その間、1987年、東北師範大学(中国)で日本語をおしえ、1999年、ルンド大学(スウェーデン)で研究をおこなう。専門は、音声学、アルタイ言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
36
テスト勉強用。音声学の入門書。わかりやすいけれど、すべて容易に把握できるものでもない。2015/12/01
サアベドラ
29
「日本語音声学の入門」というより「日本語(に重点を置いた)音声学の入門(書)」で、言語学を専攻する大学生向けの音声学の教科書みたいな本。2005年刊。日本語音声学の本としては物足りないが、音声学(特にIPA)の入門書としてはかなりわかりやすく書かれている。ふと放出音と入破音を出せるようになりたいと思って音声学関連の蔵書をあれこれ漁っていたら、本書が一番わかりやすく書かれていて少し驚いた。日本語や外国語の正確な発音を知りたい人は、『脱・日本語なまり』や『英語音声学入門』などとセットで参照するとよいです。2021/04/29
だいん
6
仕事で挑戦している分野なので読む。日頃何気なく発している声の複雑なメカニズムに驚いた。2010/12/11
aoi
3
IPAの表についての説明が詳しい。ひとつ一つを丁寧に取り上げ、どの位置に何が、なぜあるかまで紐解いてくれる。図や表が多用してありわかりやすい。2015/01/15
ががが
2
先生からのおすすめ本。丁寧でわかりやすい、オーソドックスな日本語音声学入門書。日本語の音を扱っていくが、一般的な言語現象としての日本語の音声を位置づけている。その都度、さまざまな外国語も例にあげながら無難な解説に終始している、なるほど確かに教科書的な一冊だ。2014/10/09