出版社内容情報
大石眞京都大学名誉教授の古稀を祝して捧げられる論文集。
議会制度憲法史および宗教制度の各分野に造詣が深く、その独創的な研究によって、わが国の憲法学に新たな地平を切り拓いた大石憲法学の系譜を継ぐ気鋭の学者が、さらなる進展を示す。
内容説明
憲法学の新たな地平を切り開く。大石憲法学の譜を受け継ぐ気鋭の学者が憲法学の諸問題に鋭く切れ込む。
目次
憲法総論(国家・社会・憲法学―福祉国家の「国家性」をめぐって;非常事態における不文の法及び原理の帰趨―成文憲法国ドイツにおける国家緊急権(Staatsnotrecht)の歴史的展開を辿りつつ
新型コロナウイルスの危機に対する憲法の対応―スペインで宣言された警戒事態の事例を参考に ほか)
統治機構論(議院内閣制と代表制;行政監視としての委任立法の統制;憲法訴訟における救済の新局面―在外日本国民最高裁判所裁判官国民審査権訴訟控訴審判決による違法確認判決の検討 ほか)
基本権論(出生前検査と憲法;国家と宗派との間の取極は特権か、それとも自由の手段か?―イタリアの合理主義的無神論者・不可知論者連合事件;神経難病と安楽死 ほか)
著者等紹介
曽我部真裕[ソガベマサヒロ]
京都大学大学院法学研究科教授。1974年生まれ。2001年京都大学大学院法学研究科博士後期課程中退。1999年修士(法学)。司法修習生、京都大学大学院法学研究科講師・准教授等を経て、現職
赤坂幸一[アカサカコウイチ]
九州大学大学院法学研究院教授。1975年生まれ。2002年京都大学大学院法学研究科博士後期課程中退、2000年修士(法学)。京都大学大学院法学研究科助手、金沢大学法学部助教授、広島大学大学院法務研究科准教授等を経て、現職
櫻井智章[サクライトモアキ]
甲南大学法学部教授。1977年生まれ。2009年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了(博士、法学)。2005年から京都大学大学院法学研究科助手、甲南大学法学部准教授を経て、現職
井上武史[イノウエタケシ]
関西学院大学大学院司法研究科教授。1977年生まれ。2008年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(法学)。京都大学助手・助教、岡山大学准教授、九州大学准教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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