出版社内容情報
【著者より】
「教育の危機」が叫ばれる昨今、多くの親や教師たちが、子育て・教育の困難を抱えています。本書は、「ゆとり教育」「家族の孤立化」「教師の権威喪失」「子どもの荒れ」「若者の自立の困難」といった現代の大人たちが直面する教育の様々な問題に焦点をあてながら、「つながりの創造」をキーワードに、その解決の道筋を明らかにしようとしたものです。具体的なアドバイスを記したハウツー本の類とは一線を画するものですが、困難な時代をともに生きる親や教育関係者へ、励ましと展望を、ささやかなりとも提供したいという思いで執筆しました。子ども・若者とのかかわりに悩むすべての大人たちに共感をもって読んでいただけるものと信じています。
内容説明
「ゆとり教育」「父性復権」「子どもの荒れ」「若者の自立」などのさまざまな現象・局面から、現代の学校・家族がかかえる病理を分析。「教育危機=人間危機」の克服の道すじを、“つながり”の創造のなかから展望する。
目次
第1章 教育に“ゆとり”をとりもどす
第2章 “家族強迫”をこえて
第3章 教師、“権威”からの解放
第4章 大人は子どもの暴力にどう向き合うか
第5章 若者の「自立」をどう支えるか
第6章 “つながり”の教育を求めて
著者等紹介
木村浩則[キムラヒロノリ]
1961年福岡県生まれ。1999年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、熊本大学教育学部助教授(教育哲学)
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