出版社内容情報
刑法総論・各論の基本的な26の問題を、その見取り図がわかるようにわかりやすく解説。刑法を学びはじめて「壁に当たった」際の手引き書。刑法の基礎知識と基本的な考え方の学習・再確認に最適。
内容説明
刑法がわかった!刑法の基本的な26の問題の見取り図を、設問形式によってわかりやすく解説した入門書。
目次
刑法という法律―罪と罰の法
構成要件・違法・責任―犯罪の定義について
因果関係
自ら招いた侵害に対する反撃・相手方の侵害が終わった後の攻撃
緊急行為としての緊急避難
故意の在り処
事実の錯誤と結果併発事例
リスク社会と過失責任
責任能力制度―責任主義とはなにか
未遂の処罰根拠―実行の着手
境界線上の共犯―共謀共同正犯と従属的共犯
共犯の連帯性と個別性
生命の自己決定権
暴行・障害の多様性と処罰の限界
自由に対する罪
個人のプライバシーと業務活動の自由
窃盗罪の保護法益と不法領得の意思
財物・利益を奪うふつうの強盗から強盗に準じた犯罪類型まで
詐欺罪の射程
会社経営と背任罪―不良貸付と刑事責任
『負』動産に対する放火
偽造と詐欺のあいだ
風俗に対する罪―賭博・死体損壊など
公務員の職務の保護
汚職と背任の関係
企業犯罪・企業災害と法人処罰
著者等紹介
佐久間修[サクマオサム]
名古屋学院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジャケット君
1
9割読みました。国際刑事法を読むためのウォーミングアップとして三省堂はじめての法学シリーズを読ませてもらった。犯罪として裁かれるべき問題を論理的に学説を紹介し構成要件該当性を参照した内容でかつ平易な文章は無学から始めた私にとって良質な教科書だった。購入し本棚においてもいいくらい。特に感銘を受けたのは生命の決定権の13章である。今まで数え切れないくらい希死念慮を脳で再生してきたが自殺について法的な観点から解説してくれた。自殺を犯罪化できないのは死んだ人を罪に問うことはできようがないからであるという単純明快な2024/10/03