内容説明
本書は、教師の研修権について、これを学校教育の基本的なあり方や教師の法的・制度的な地位ないし権利とのかかわりで検討し、教師にとってどのような研修が望ましいかを考えようとするものである。教師の研修権といっても、その法解説や解釈だけを行ったり、またその実態を分析するといったものではない。主にこれに関する教育政策・行政や法制史を手がかりに教育行政学と教育法学の方向からあらためてこの問題に光をあて、教師研修の法理と制度についてその基本的な考え方なり筋道を提示しようとするものである。
目次
序 問われる教師の研修権と学校教育
第1章 教師研修方策の展開とその基本性格
第2章 教師の育成と研修権保障の法理
第3章 現行教育法制下の教師の地位
第4章 明治憲法・教育勅語法制下の教師の地位
第5章 教育政策のなかの教師の地位と権利・自由
むすび 教師の研修権保障への課題
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