出版社内容情報
コントからマルクス、ウェーバーを経てフーコー、バトラーまで社会学の成り立ちを概観。豊富な図解と引用を用いて詳説。コントからマルクス、ウェーバーを経てフーコー、バトラーまで社会学の成り立ちを概観したうえで、社会の不平等、都市と共同体、グローバル化、文化、消費と労働、制度、家族、セクシュアリティなどのテーマについて、豊富な図解と引用を用いて詳説。初めて社会学を学ぶ人に最適の一冊。大学受験の評論や小論文対策にも。
クリストファー・ソープ ほか[クリストファーソープホカ]
著・文・その他
澤田 博[サワダヒロシ]
翻訳
目次
社会学の成り立ち
この社会が不平等を生み出す
群れから村へ、そして都市のディストピアへ
グローバル化した世界に暮らすということ
文化と秩序と私たちのアイデンティティ
万国の労働者よ、さっさと消費に励め!
この社会の諸制度は有益なのか有害なのか
家族とは何か、性的なアイデンティティとは?
著者等紹介
ソープ,クリストファー[ソープ,クリストファー]
社会理論や文化社会学を専門とする社会学者で、アバディーン大学(スコットランド)で博士号を取得、学術誌「文化社会学」の共同編集長を務める
沢田博[サワダヒロシ]
「ニューズウィーク日本版」編集顧問。「図書新聞」、「ニューズウィーク日本版」、「エスクァイア日本版」の各編集長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
93
むかし社会学の授業というと、マルクスやマックス・ウェーヴァーの著作を読むのが主体でした。私などはウェーヴァ―の大家である折原浩先生の薫陶を受けた最初の頃の年代です。この著作では範囲がかなり広がっています。人間が生活するための都市やグローバルな世界にまで拡がっていて、文化論まであります。範囲がかなり広くこれを授業で行うとある分野に限っていくことが必要なのでしょう。2019/01/30
藤月はな(灯れ松明の火)
83
主に欧米の社会学者が編み出した社会学をテーマ別に簡潔に纏めて総揃えさせた図鑑。研究者の簡単な経歴から著作の紹介、テーマ別年表、関連する研究も盛りだくさん。ラベリング理論やジェンダー文化論など、大学で学んだものからアメリカなど人種の坩堝の国や資本主義社会に存在する格差や差別・分断による孤独化の根本に探り込んだものなどもあるのが興味深い。中には「現代の社会の仕組みは本当に正しいのか?」と考えさせられるものもあり、まじまじと考え込んでしまいました。2018/11/03
夏
17
社会学の多彩な研究者の関心領域と業績を概観する書。大図鑑というだけあってボリュームと情報量がすごいが、広く浅くって感じなので、理解するのには苦労しなかった。研究者一人一人の主張が一言くらいの題になっており、次に図で主張をおおまかに説明し、本文で詳しく説明してくれるという三段階になっているのでわかりやすい。題だけ見て興味あるものを読んでそれ以外は読まないとかもできるし、社会学入門書としておすすめ。社会に生きる身としては、社会学的視点から社会を観察することも必要なのかな。2020/12/09
スプリント
11
マックス・ウェーバーやタルコット・パーソンズ、フェルディナンド・テンニース、シカゴ学派。 昔々社会学を学んだ際に知った巨人たちの功績を改めて確認。そして現在の社会学の動向についても知ることができました。2024/09/10
ようへい
10
社会学の素養を身につけよう!と図書館の本棚を物色していたら、重くて嵩張りそうなことに目をつむればちょうど良さそうなのがあった。図鑑といえば、子供の頃は動物や植物ぐらいしか知らなかったけど、世界は広いんだな、なんてことをふと思った。しかし、読み進めていくうちに、世界はもっとずっと全然広くてとんでもなく深く複雑であることを今更ながら知る。もう結構な歳なのに。私が出会うべきは社会学だったのだ。世界が広過ぎてずっとすれ違っていたのだ。もっと早く出会いたかった。まあ、もうどうしようもないけど。2020/11/04