出版社内容情報
何世紀にもわたる人類の思索と叡智を、図解を駆使して驚くほどわかりやすく解説。10代から大人の読者まで、全く新しい哲学入門。
何かが存在するとはどういうことか。物事が正しいとかまちがっているとかは、どうしたらわかるのか。神は本当に存在するのか。何世紀にもわたる人類の思索と叡智を、図解を駆使して驚くほどわかりやすく解説。10代から大人の読者まで、「目からうろこ」間違いなしの、全く新しい哲学入門書。
目次
知識って何?(「知ること」の必要性;どうやって知るのか? ほか)
現実って何?(宇宙は何からできている?;宇宙には構造があるのだろうか? ほか)
心って何?(「不滅の魂」は存在するのか?;心と体は別々のもの? ほか)
論理的思考って何?(真か偽か?証明せよ…;論証って何? ほか)
何が正しくて何がまちがっているの?(善とか悪とかは存在しない;よい人生とは? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
64
哲学って「図鑑」にできるのか? という疑問から手にとってみた。哲学って何をどうするのか、から始まり、知識・現実・心・論理的思考……などを、さらに細かいトピックに分け、見開きで、イメージイラストで喩える展開。やさしい文章だが、図鑑としてのレイアウトには目移りしてしまう。解説文を読んだあと、イラストやコラム・引用句に目を通して読み方をつかんだ。一冊で哲学の概観を知ることができる便利本なので、各々の論はさらに追及したいところ。ラスト近くに紹介された、現代の女性哲学者は、ぜひ読みたい。昔にはなかった議論のはずだ。2021/12/28
りょうみや
22
10代からの図鑑シリーズのレビュー3冊目。カラーイラスト豊富でとっつきにくい哲学本だけど、図鑑という性質上やはり入門書よりも整理本として向いている。哲学の概覧本は古代ギリシャから始まって年代を辿っていくパターンが多いけど、この本は認識論、形而上学(現実)、心、論理、倫理と分野ごとになっているので分かりやすく思える。2021/11/02
kubottar
17
入門書なのでサクっと読めます。2021/02/19
禿童子
6
カラーイラストで哲学者の名言とエピソードが豊富に引用されて、アメリカ人の考える「哲学」というものがよくわかる。イラク戦争開戦の理由となる大量破壊兵器の証拠が見つからなかったときのラムズフェルド国防長官の苦しい言い訳である「私たちは知らないともうわかっている事物がある。ところが、知られざる未知のものもあるのだ-私たちが知らないことさえわからない事物が」という迷言を、「私たちの知識の限界に言及した」と大真面目で言うのには、思わず笑ってしまう。構造主義やポストモダニズムを完全に無視するのはどういう意味だろう。2015/12/26
サトゥルヌスを喰らう吾輩
5
哲学で論じられる中心的なテーマについて(認識論、形而上学、心の哲学、論理学、倫理学と政治哲学ほか)代表的な人物、論争、それらが今の社会に及ぼしている影響などが見開き2ページ程度で説明されている本。ざくっとしていて読みやすかったです。2021/01/10