内容説明
巻頭エッセー、田辺聖子「新しき女流川柳家への期待」を掲載。時実新子・森中恵美子・大西泰世・なかはられいこ・やすみりえ他、現在活躍中の一二六人の秀句を鑑賞。鑑賞一句に、略歴・作家自選句二〇句ずつを添えた。掲載作家からのメッセージを収録。
目次
木洩れ日が揺れるもうすぐ鳥になる(赤松ますみ)
キッコロと森の未来を語ろうか(浅野滋子)
陽が沈み月と一緒に来た刺客(あべ和香)
記念日になりそう愛を告げられる(新井千恵子)
曇天を割って男の子が産まれ(池森子)
お子様ランチの旗をみているのはおんな(櫟田礼文)
鳩笛がかすかに鳴っているコラム(一戸涼子)
前減りの靴がのんびりせよと言う(糸せい子)
号泣のあとで花瓶の水を替え(伊藤美幸)
ポケットのたくさん付いた方を買う(今井和子)〔ほか〕
著者等紹介
田口麦彦[タグチムギヒコ]
1931(昭6)年、アメリカ・アラメダ市生まれ。川柳作家・コラムニスト。川柳噴煙吟社副主幹。日本大学法学部卒。日本川柳ペンクラブ常任理事。(社)全日本川柳協会常任幹事。読売新聞西部版「笑福川柳」選者。NHK熊本文化センター講師。第18回三條東洋樹賞、第22回熊本県文化懇話会新人賞、『三省堂現代川柳必携』にて第23回熊日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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