感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つき
3
小難しい本を読んでいるのでイメージ補完のために読みましたが、これが中々満足度の高い本でした。絵本のような本ですが、痒いところに手が欲しい情報が満載で楽しめました。意外だったのが城主の奥方についての記述。ドラマや映画だとお気楽に暮らしている描写が多いのですが、実際はかなりの重要な役割を授かっていたこと。貴族女性も大変だ。それにしても防衛のためとはいえ山頂や絶壁に城をつくるとか当時の人々凄すぎだな!2016/03/05
nutts
2
城と騎士にハマる子供たちに…と思って手に取ったら!城がどのように起こり廃れて行ったのかを、敷地選びから設計、城内や周辺地域の人々の暮らしなどを元に素晴らしい図解と魅力的な解説で綴る。1日の領主の稼ぎと城の維持費や1319年6月24日のある城での食事メニュー、エドワード3世が馬上試合を開くと1日の経費は317ポンド等々、詳細なデータから当時の生活に思いを馳せる。城の階段が反時計回りなのは、侵入してきた敵兵を上階から降りつつ退ける際、騎士が右手で剣を大きく伸ばして撃退するためだとか。大人が楽しめる面白さ。2014/02/09