出版社内容情報
『月刊ドイツ語』に掲載された記事を採録。いわゆる「中級」学習者のドイツ語を刺激する書。体系的・網羅的な書ではなく、初級参考書の観点からは省かれたり、見落とされてしまうような文法問題をわかりやすく説いていく。「意味形態」解説、ヘーゲルとショパンハオエルの哲学の平易な説明、関口先生が実践してきた語学勉強方法の紹介なども興味深い。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
myth.s.999
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中級文法まで一とおり眺め終えた人向けのドイツ哲学から言語学まで突っ込んだ一冊。一文字一文字関口存男の哲学が込められている。これはドイツ語を理解するうえで人によっては邪魔になるかもしれない。私にとってはこれがないとドイツ語を理解しようとする気にもならなかったであろう。欧米思想縦断記の部分は哲学をやる人全てに読んでもらいたい内容。読本の部はただただ読んでいて楽しい。ところどころ文法解説にある、文法外文法にはハッとさせられた。これを全てものに出来たらと思うとドキドキする。2023/12/06