出版社内容情報
1978年、かの大著『ソシュールの思想』を世に問う前夜、丸山圭三郎は、家族を伴いパリに一年間暮らした。
パリで一服の解放感を味わう夫と、現地でことばを覚え、とまどいながらもフランスにとけこんでゆく娘。その生き生きとした姿を、当時のパリの空気とともに、妻であり母親の視点から描く。
---そして娘は字幕翻訳者への道を選ぶ。
<帯文>
言葉がわからず流した涙、級友たちの励まし、美少年からのお別れのキス――
字幕翻訳者の原点となったみずみずしい1年が、ここに! 河野万里子
優れた学問は、いつも美味しい料理と楽しい家族のそばにある。
本書には『ソシュールの思想』を生んだパリが呼吸している。 互盛央
内容説明
一九七八年、パリの丸山圭三郎一家。かの大著『ソシュールの思想』を世に問う前夜、丸山圭三郎は家族を伴いパリに一年間暮らした。パリで一服の解放感を味わう夫と、現地でことばを覚え、とまどいながらもフランスにとけこんでゆく娘。その生き生きとした姿を、当時のパリの空気とともに、妻であり母親の視点から描く。―そして娘は字幕翻訳者への道を選ぶ。当時公刊されたエッセイに加え、新たに書き下ろした四十年後の思い、親子三人の往復書簡(初公開)を収録。
目次
パリの日々―一九七八‐一九七九(街角のクレープ(パリは本当に花の都?;グラス医師の往診;朝市の商人たち;向こう三軒両隣り ほか))
パリの日々、その後―二〇二〇(拝啓、高倉健様;往復書簡;コンピューターおばあちゃん;インタビュー・字幕翻訳者のプロローグ ほか)
著者等紹介
丸山直子[マルヤマナオコ]
1935年生まれ。国際基督教大学卒業
丸山垂穂[マルヤマタリホ]
1962年生まれ。映画字幕翻訳者、手話通訳士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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