出版社内容情報
いま、何が外国語教育に求められているのか?
外国語教育の置かれた状況を確認し、今に至る歴史を振り返り、これからの外国語教育について考えます。大学だけにとどまらず、初等中等教育での外国語授業について、背景にある考えもひもとき、生徒・学生が社会にでても使える能力を身につけられるようにするための教育のあり方を考えていきます。
ヨーロッパ言語共通参照枠、Can-doリスト、複言語・複文化主義、学習指導要領、資質・能力主義ルーブリック評価、オンライン授業、LMS、メタ認知など、多くの視点から外国語教育を考えます。理論的な背景だけではなく、いかに授業に取り入れるのかも事例と一緒に提示しています。
内容説明
異文化間コミュニケーションを培う教育を実現するための理論と実践を多方面から紹介。理論をもとにした授業案でいまの授業に取り入れられます。ICTを使って効率的な授業準備・運営や成績評価のためのアイデアも豊富に掲載。
目次
第1章 変わる外国語教育・変える外国語教育(理論 大学の外国語教育と新学習指導要領;実践 資質・能力と逆向き設計から授業をデザインする)
第2章 評価可能なパフォーマンス(理論 パフォーマンス評価;実践 パフォーマンス課題とルーブリック)
第3章 CEFRの複言語主義とメタ言語能力(理論 複言語・複文化教育;実践 メタ言語能力を高める授業)
第4章 アフターコロナの外国語授業(理論 「やらされ」オンライン授業から、前向きな授業改善へ;実践 ちょっとICTを使ってみませんか?)
第5章 すぐに使える実践例(自分のルーツの国・地方の言語・方言を韓国語で紹介する;「絶滅危惧種の動物を救うために何ができるか」というテーマでフランス語のスピーチを行う ほか)
著者等紹介
境一三[サカイカズミ]
獨協大学外国語学部特任教授、慶應義塾大学名誉教授。成蹊大学法学部専任講師・助教授、慶應義塾大学経済学部助教授・教授を経て現職。専門はドイツ語教育を中心とする外国語教育学
山下一夫[ヤマシタカズオ]
慶應義塾大学理工学部教授、慶應義塾大学外国語教育研究センター副所長、文部科学省委託「グローバル化に対応した外国語教育推進事業(慶應義塾大学)」研究主任。神田外語大学外国語学部専任講師・准教授を経て現職。専門は中華圏の古典小説・伝統演劇・宗教信仰・大衆文化および外国語教育
吉川龍生[ヨシカワタツオ]
慶應義塾大学経済学部教授、科研費・基盤研究(C)「パフォーマンス評価に基づく外国語オンライン教育の高大連携および国際協働による研究」代表。慶應義塾高等学校国語科教諭、東京大学教養学部非常勤講師などを経て現職。専門は中国語圏映画・中国近現代文学・外国語教育
縣由衣子[アガタユイコ]
慶應義塾大学非常勤講師。慶應義塾大学外国語教育研究センター助教を経て現職。専門はフランス現代思想、ミシェル・セール研究、外国語教育、フランス語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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