出版社内容情報
本書は、大学で第二外国語として提供されることの多いドイツ語教育の現状調査(2014~2017年度、2017~2021年度に実施)の結果とこれまでに発表した分析を基に、それ以前の研究およびその後の文献講読等によって得た新たな知見を補足した研究書です。調査は初級ドイツ語をコミュニカティブな教科書で学ぶ大学生を対象として行われ、現在の日本のドイツ語教育とその動機づけ及び学習観を概観する内容です。
加えて、ドイツ(ベルリン州)で行われている移民・難民の受け入れを背景とする児童や生徒のための外国語・ドイツ語教育をテーマとした調査研究の結果をまとめた一章を収録。グローバル化が加速度的に進む日本の外国語教育を展望する際に、大きな示唆を与えるものとなっています。
目次
第1章 日本の大学における第二外国語としてのドイツ語と教科書(日本の大学におけるドイツ語教育;授業における教科書とドイツ語教科書の発展傾向)
第2章 ドイツ語学習者の動機づけ・学習観(教育心理学における動機づけ理論―Deci&Ryanの自己決定理論;大学におけるドイツ語学習者の動機づけ―6言語を対象とした質問紙調査から ほか)
第3章 外国語教育の目的と初級ドイツ語学習者を対象としたプロジェクト授業(外国語教育の目的;ドイツ語の授業におけるプロジェクト授業)
第4章 ドイツ・ベルリン州にみる言語教育(多民族・多言語・多文化共生都市ベルリン;複言語・複文化主義とベルリン州立ヨーロッパ学校の教育―お互いから・お互いのために・お互いに学び合う ほか)
著者等紹介
藤原三枝子[フジワラミエコ]
甲南大学全学共通教育センター教授。1978年南山大学文学部卒業、1981年南山大学大学院文学研究科修士課程修了。2012年南山大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。博士(言語科学)。ドイツ連邦共和国総領事館(在大阪・神戸)、ゲーテ・インスティトゥート・大阪、甲南大学国際言語文化センター専任講師・准教授・教授を経て現職。専門は、ドイツ語教育・外国語教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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