出版社内容情報
単語もそこそこ知ってるし、基本的な文法も知っている。それなのに、まったくコミュニケーションができない。いったい、これはなぜなのでしょうか?
それは、語彙や文法などの言語能力を、実際のコミュニケーションの場面(文脈)の中で活用できる能力(方略的能力)が欠如しているからなのです。方略的能力の中核をなすのは、コミュニケーション方略(Communication Strategies)を使いこなせる能力だと考えられています。
従来、コミュニケーション方略は、わからない単語が出てきたとき、それをどのように表現するかを中心に研究されてきました。本書ではさらに、「コミュニケーションとは何か」という発想に基づいて、確固たるコミュニケーション理論に依拠し(Collaborative theory; Wilkes-Gibbs
目次
第1章 聞き上手になろう!(ピンポイントで聞き返そう;正しい方を相手に選択させる ほか)
第2章 困ったときはこう切り抜けよう!(つなぎ語をうまく使おう;知らない単語を言い換える1―withを使って ほか)
第3章 こうすればわかりやすくなる!(会話の土台づくりをしよう;枠組みを作って話そう ほか)
第4章 相手の気持ちに配慮するには?(言いにくいことを切り出す;反対するときは控えめに ほか)
第5章 ビジネス場面の実例で鍛えよう!(アクティブ・リスナーの実例;英語が出てこない場合の実例 ほか)
著者等紹介
藤尾美佐[フジオミサ]
京都府立大学文学部卒業後、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの米国系企業で、バイリンガル・セクレタリーとして秘書業務や通訳業務に従事。その後、東京大学大学院(総合文化研究科言語情報科学専攻)で英語教育、異文化コミュニケーションを研究。同大学院、修士課程・博士課程修了。博士(学術)。東京富士大学教授を経て、東洋大学(経営学部)教授。また、東京大学、青山学院大学にても、非常勤講師として教鞭をとる。NHKラジオ講座『英語ものしり倶楽部』(「大人のためのグラマー講座」2009~11年)講師、執筆・講演など多方面に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。