出版社内容情報
日本でほぼ唯一の網羅的なスロヴェニア語文法書
*スロヴェニア語を学ぶ人はもちろんスラヴ諸語などを学ぶ人のために:
本書は、スロヴェニア語を学びながらふと浮かんだ疑問を調べたり、実際に書いたり話したりするときにこれでよいのか確認したりするための、文法の案内書です。同系のスラヴ諸語のうちのいずれかを本格的に学んでいる人が、自分の学ぶ言語と類似の文法現象がこの言語にもあるのか気になったときにも役立ちます。そしておそらく、スラヴ系には属さないスロヴェニア語と隣接する言語に取り組んでいる人にとっても、興味深い点が見いだされることでしょう。
*導入編、基礎編、応用編の3部構成:
導入編では、スロヴェニア語に関する基本情報として、話者人口、分布域、方言、語史にごく軽く触れた後、文字と発音の基本を簡潔にまとめています。
基礎編と応用編とで計290の項目を扱っています。
基礎編では、まず「語形変化総まとめ」として、品詞ごとに語形変化のパターンを紹介します。後半は「+α」として、不変化の品詞の機能と意味を例文の中でみていきます。
応用編では「文のしくみ」に焦点を当てて、語形変化をする語としない語がどのように組み合わされて文が構成されるのかを検討します。その際、基礎編で提示した規則通りにはいかない、ゆれや運用上の現実も取り上げています。そして、「表現」という観点から、日本語と照らし合わせつつ、基礎編と応用編の内容を組み替えて考察し、最後はこの言語の「語順」を決定する要因を探ります。
*便利な文法索引とコラムあり:
全編を通じて、ところどころに「コラム」を設けました。参考文献や辞書、コーパス、あるいは統計などの情報が盛り込まれています。また巻末にはレファレンスの際に役立つ文法用語の索引と、コラムページの索引を掲載しました。
目次
第1部 導入編―スロヴェニア語に関する基本情報、文字と発音(スロヴェニア語に関する基本情報;文字と発音)
第2部 基礎編―語形変化総まとめ+α(語形変化総まとめ;+α語形変化をしない品詞の機能と意味)
第3部 応用編―文のしくみ、表現と語順(文のしくみ;表現;語順)
著者等紹介
金指久美子[カナザシクミコ]
1964年生まれ。東京外国語大学卒業。東京大学大学院修了。スラブ語学・スラブ文献学専攻。現在、東京外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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