アメリカ文学との邂逅<br> カート・ヴォネガット―トラウマの詩学

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アメリカ文学との邂逅
カート・ヴォネガット―トラウマの詩学

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  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784384059410
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C3098

出版社内容情報

カート・ヴォネガットは、20世紀後半のアメリカで、多くの読者に愛され、日本でも翻訳が多く出版され、読まれている作家である。
本書では、第2次世界大戦のドレスデン無差別爆撃を体験したヴォネガットのトラウマとの戦いの歴史をたどりながら、包括的に批評する。14編の長編小説を出版された順に論じ、ヴォネガットのトラウマとの関わりかたの変化を、多くの先行研究をもとに紐解く。巻末には、豊富な文献リストを簡明な説明を付して掲載。

内容説明

読者に愛され続けたヴォネガット、トラウマとの戦いを読む。長編小説14編を出版順に論じる。

目次

第1章 出発―『プレイヤー・ピアノ』と『タイタンの妖女』(ヴォネガットとSF;『プレイヤー・ピアノ』―「移行期」のディストピア小説 ほか)
第2章 飛躍―『母なる夜』から『スローターハウス5』まで(トラウマに向かって;『母なる夜』―語り得ない罪、罪深い「ロマンス」 ほか)
第3章 迷走―『チャンピオンたちの朝食』から『ジェイルバード』まで(成功のあとで;『チャンピオンたちの朝食』―「切実」なメタフィクション ほか)
第4章 成熟―『デッドアイ・ディック』から『青ひげ』まで(キャリアの総括;『デッドアイ・ディック』―傍観者の罪意識 ほか)
第5章 終着―『ホーカス・ポーカス』と『タイムクエイク』(トラウマの先へ;『ホーカス・ポーカス』―ベトナム帰還兵の教え ほか)

著者等紹介

諏訪部浩一[スワベコウイチ]
1970年生まれ。上智大学卒業。東京大学大学院修士課程、ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。著書に『A Faulkner Bibliography』(2004年、Center Working Papers)、『ウィリアム・フォークナーの詩学―一九三〇‐一九三六』(2008年、松柏社、アメリカ学会清水博賞受賞)、『「マルタの鷹」講義』(2012年、研究社、日本推理作家協会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

42
翻訳の文体が日常の日本語でないというところと、文章も現実を映していないところに大半の読者は惹かれているはずなので、ヴォネガットの中心像を描くということには、他方で彼の持ち味を打ち消してしまう問題がある。著者は彼のトラウマを描くことで調定しようとするが、手品の種明かしのように元の魅力が消失しているようにみえる。現実に理由を求めようとするのがダメなのは、読者の方にはトラウマの様な明確なものは無く、無いということがこの現実の問題だということに薄々気付いているからだ。2024/04/15

Myrmidon

1
それなりに面白く読めた。特に『青ひげ』なんかはあまり印象にも残っていなかった作品だったので、読み直さねばならない気になった。ただ、異論というか違和感というかもあり、一つは著者が非常に「近代文学」的手法というか、一つの作品を「完結した単体のテクスト」として扱い(勿論その上で間テクストを考えるのだが)その「完成度」などを気にする点や、主人公の内面や人格を重視する点など。文学批評に馴染みのない自分にはどこか違和感があった。また、ボコノン教的な「無害な非真実」を「自意識のみを救う」とするのも違う気がした。ホラ、「2021/02/18

やご

0
わたしの最も好きな小説家の一人、カート・ヴォネガットについての評論です。著者はアメリカ文学研究者。題にある「トラウマ」(戦争体験、家族との関係)という観点を軸に、ヴォネガットが遺した長編小説14編を発表順に論じていく、という内容です。わたし、こういう本格的な文学論を読むのは初めて。当然かもしれませんが、ヴォネガットの長編の大半を読んでいる人向けの内容です。初心者向けの解説本の類ではないことに注意。(続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/1257.htm2022/04/06

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