内容説明
本書は、十八世紀ドイツの演劇の大きな特色である市民劇に着目し、共同研究によって、それをめぐる演劇活動の大きなうねりを解明しようとしたものである。市民劇を生み出すこととなった背景、市民劇を成立させるための数々の試み、出来上がった作品の特徴、市民階層における問題意識の変化、市民劇そのものの変質、といった市民劇を軸とする十八世紀ドイツ演劇のひとつの大きな流れを明らかにする。
目次
序論 十八世紀ドイツ「市民劇」管見
第1章 ゴットシェートとその周辺
第2章 類型喜劇の克服
第3章 「市民悲劇」の成立
第4章 市民悲劇の尖鋭化と爛熟―七〇年代の市民悲劇
第5章 シラーと市民悲劇
第6章 市民劇の変質と家庭劇への変貌
著者等紹介
南大路振一[ミナミオオジシンイチ]
大阪市立大学名誉教授
中村元保[ナカムラモトヤス]
梅花女子大学教授
石川実[イシカワミノル]
大阪産業大学教授
深見茂[フカミシゲル]
滋賀県立大学教授
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