出版社内容情報
2009年ノーベル文学賞受賞作家の長篇小説第二作。1980年代のチャウシェスク政権下のルーマニアの大学が舞台。4人の学生たちの独裁政権への抵抗そして当局からの圧力。亡命してもなお当局の監視は続く。
2009年ノーベル文学賞受賞作家の長篇小説第二作。1980年代のチャウシェスク政権下のルーマニアの大学。女子学生の自殺をきっかけに「私」とクルト、ゲオルク、エトガルの受難が始まる。4人の学生たちの独裁政権への抵抗そして当局からの圧力。亡命してもなお当局の監視は続く。
内容説明
個人と集団の経験を牧歌的に混淆させ、「深い憂い」を断片的な個々の事物に刻み込めながら、独自の「歴史的な証言」を読者に追体験させる。それだけに、作品が犯す大いなる矛盾を、読者も敢えて犯さなければならない。チャウシェスク独裁政権下のマイノリティーの苦難。ノーベル文学賞受賞作家による「周辺」の文学。
著者等紹介
ミュラー,ヘルタ[ミュラー,ヘルタ] [M¨uller,Herta]
1953年、ルーマニア・ニッキードルフ生まれのドイツ語作家。代作表として、処女作の短編集『澱み』(1984年、邦訳2010年)のほかに、四つの長編小説『狙われたキツネ』(1992年、邦訳1997年)、『心獣』(1994年、邦訳2014年)、『今日は自分に会いたくなかった』(1997年)、『息のブランコ』(2009年、邦訳2011年)がある。邦訳はいずれも三修社で刊行された。2009年にノーベル文学賞を受賞するほか、『心獣』によってドイツ国内で1994年にクライスト賞、ドイツ国外で1998年にIMPAC国際ダブリン文学賞を受賞するなど、多数の文学賞を受賞し続けている
小黒康正[オグロヤスマサ]
1964年生まれ。北海道小樽市出身。博士(文学)。ドイツ・ミュンヘン大学日本センター講師を経て、九州大学大学院人文科学研究院教授(ドイツ文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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syaori
藤月はな(灯れ松明の火)
うぉ
funuu
森香