狙われたキツネ (新装版)

個数:

狙われたキツネ (新装版)

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月14日 10時32分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784384042764
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

今年度ノーベル文学賞受賞!ヘルタ・ミュラーの唯一の邦訳が新装版で刊行決定。

チャウシェスク独裁政権下のルーマニア。家宅侵入,尾行,盗聴。恋愛感情さえスパイ活動に利用され,誰かを好きになることが,親友を傷つける。若い女性教師アディーナの見た独裁制の恐怖。秘密警察に追いつめられ田舎に身を隠す彼女に届いた独裁者が打倒されたというニュース。しかし,再び街に帰った彼女が見たものは……。

内容説明

チャウシェスク独裁政権下のルーマニアを舞台に家宅侵入、尾行、盗聴。つきまとう秘密警察の影に怯える日々。そうしたなかで、ひとりの女が愛にすべてを賭ける。しかしそれには、親友との友情を引き裂くものだった…ノーベル文学賞受賞!祖国を追われた女性作家ヘルタ・ミュラーが描くチャウシェスク独裁政権下のルーマニアを舞台に繰り広げられるあまりに切ない物語。

著者等紹介

ミュラー,ヘルタ[ミュラー,ヘルタ][M¨uller,Herta]
1953年ルーマニア・ニツキードルフ生まれ。ドイツ系少数民族の出。母語はドイツ語。1987年にドイツに出国、現在はベルリン在住。クライスト賞(1994年)、ヴュルト=ヨーロッパ文学賞(2006年)など多数の文学賞のほか、2009年にはノーベル文学賞を受賞

山本浩司[ヤマモトヒロシ]
1965年大阪生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。現代ドイツ文学専攻。広島大学総合科学部講師を経て、早稲田大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

17
独裁政治による閉塞した生活の中で配給制で足りない食料、秘密警察の監視と密告、春をひさぐ者達と薄曇りのような情景がどこにでも行けるのにどこにも行けないという息苦しさを表現しています。時が経つにつれて形を失っていく狐の毛皮は見せしめだったのかその変化が不気味でした。ルーマニアの独裁政治の中で生きて故郷喪失者でもあった作者のこの作品を通さずにはいられなかった実情に苦しくなりました。2012/09/21

funuu

15
股間にタンポンをはさんでいるときには、女たちはスイカの血を腹に抱えているのだ。毎月スイカの日が何日かつづき、スイカの重みを感じる。痛くて仕方ない。猫の腹は毎年きまって大きくなる。やがて生まれる子猫はどれも母猫似のトラ猫だが、その子猫たちがまだ濡れててかてかと光り目も開かないうちに、母猫がみんな食べてしまう。子猫を食べつくしてしまうと、母猫は一週間のあいだ喪に服する。ヘルター ミュラーワールド2016/04/19

umeko

8
断片的に書かれる様々な場面が、徐々に物語の形になっていく構成が面白かったです。チャウシェスク独裁政権下の希望を奪われた世界が、映像を見ているかのように鮮明に描かれている様に息苦しさを覚えました。独裁政権が倒れた時のニュースは衝撃的でしたが、その一方でこのような実情だったのだと、ニュースで知る以上のことを感じることができました。そして、ラストの言葉が非常に印象的。2012/07/09

sk

6
独裁政権下の抑圧政治が重く描かれる。ここには一つの地獄がある。2019/07/20

井上裕紀男

5
ルーマニア政府にかつて監視下へ置かれた市民の日常。興味を持っていたチャウシェスク政権時代だったが、文学的表現が難しく感じる私にとって、難解な書となってしまった。 それでも行間から出てくる異様な空気感は、時に気分を害するものがある。誰もが敵に見える世界は、旧ユーゴスラビアの紛争文献でも垣間見たことを思い出す。千田善氏の著者も見返そうと思う。2020/11/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/416371
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品