目次
第1部 ドイツ人の日本発見とかれらがみた江戸期の日本(ドイツ人の日本発見まで;ドイツ人たちの来日 ほか)
第2部 ドイツ人がみた明治期の日本(世界の激流のなかでの日独関係へ;「黄禍論」をめぐって ほか)
第3部 ドイツ人がみた大正・昭和戦前期の日本(大正・昭和戦前期の日独関係;時代を特色づけるもの ほか)
第4部 ドイツ人がみた昭和戦後期の日本(第二次世界大戦後の日独関係;第二次世界大戦後の「黄禍論」の行方 ほか)
第5部 ドイツ人がみた平成期の日本(二一世紀への転換期;日独両国の経済と政治 ほか)
著者等紹介
中埜芳之[ナカノヨシユキ]
1943年福井県に生まれる。1968年京都大学大学院文学研究科(修士課程)修了。大阪大学教授(言語文化交流論)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toska
10
日本人は概ねドイツをきちんとした立派な国と見ているが、逆はどうなの?という関心から。江戸時代〜21世紀初頭に至る長いスパンをいくつかの時代に分け、テーマ毎にドイツ人の日本イメージを分析していく。我々の自己認識を再点検する上でも大変おもしろい内容。ドイツ人の日本女性観がテーマに含まれているのも目を惹く。ただ、映画や文学などフィクションの中の日本像は対象外で、これだけがちょっと残念だった。2024/05/07
ミュンヘン
1
時間と興味の都合で明治・大正・昭和初期あたりしか読めなかったけど面白かった。ファンタジーワールドの異国→WW1まで友好でドイツは日本のことロシアの敵(=仲間だと思ってた)→戦争で両国関係冷え込む→戦争終わってまた友好(主に文化面で)って目まぐるしい感じだった模様。ハウスホーファーの『大日本』がけっこう引用されてたのも超個人的にツボ。この本高いから図書館で借りたんだけど、自分で持ちたいなあ。でも持ってどうすんだろうなあともふと思う。研究に使うわけでもないのに(笑)2009/07/31