内容説明
本書はH・G・ベーア『砂漠の息子』前半の翻訳で、アラブの先史に始まり教祖マホメットの生涯、イスラームの初期経済、文化の発展の歩みを記している。
目次
第1章 ラクダを追う者
第2章 預言者マホメット―「神のお告げ」より「利潤」
第3章 アッラーの強盗団
第4章 多国籍コンツェルン「イスラーム」
第5章 預言者一家のお家騒動
第6章 陽気な未亡人が起こした戦争
第7章 アラブの狂気
著者等紹介
金森誠也[カナモリセイヤ]
昭和2年東京に生まれる。昭和35年東京大学文学部独文学科卒業。現在ペンクラブ会員、日本大学講師
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感想・レビュー
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Saiid al-Halawi
4
「マホメットに最もよく似ている人物を強いて挙げるなら、一二五〇年後、ちょうどマホメットがイスラームをつくったのと似たような方法を用いてコンツェルンを創設したジョン・デイヴィッド・ロックフェラーであろう。」p.1542014/05/29
ヴィクトリー
0
イスラーム教が元々は商業組織であった、と言うドラマ仕立ての本。解釈としては面白いと思うが、内容の信憑性はいろいろあやしそうで当てにならない(バザールはアラビア語、と書いてるが正しくはペルシア語。この時代にコーヒーあったっけ?しかもビザンツに!とかいろいろ疑問点が)。著者は学者では無くジャーナリストらしいので、そんな物は特に気にしていないのだろう。2012/01/14