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目次
第1章 ドイ・モイ下の社会変容と人々の価値観
第2章 教育熱心な民族が抱える悩み
第3章 仕事の仕方・カネに対する感覚
第4章 豊かさは分かちあえないのか?
第5章 国土開発と問われる環境問題
第6章 「近代的」な交通手段と前近代的な意識
第7章 医療と福祉、家族計画の現実
第8章 少数民族にとっての「近代化」とは
第9章 暮らしの中の「ニッポン」
第10章 ベトナムをもっと深く知るためのブックガイド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ishida Satoshi
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読了。少し古い本だが面白い。十年余りのベトナムでの観察を通じて、ドイモイ以降の近代化・工業化の中で変化していく人々の暮らしを追っています。戦争を知っている世代と知らない世代との温度差、とくに若者が市場化が進んでいくに従って戦時中は強く存在した世の中に役立つ人物になるという観念の希薄化、親族・地域間での相互扶助の伝統の変化など、日本も同じような経験をしてるのではないかと思いながら読みました。著者はやや日本の国際協力に批判的で、インフラ整備など援助や協力がベトナムの特権階層に便宜を提供するだけで、本当にそれら