サンケイ文庫 気ままなプリマドンナ

ポール，バーバラ【著】〈Ｐａｕｌ，Ｂａｒｂａｒａ〉/中川 法江【訳】

サンケイ出版（1986/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 395p／高さ 16cm
• 商品コード 9784383025133
• NDC分類 933

内容説明

１９１５年、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場は〈蝶々夫人〉はじめ、連夜上演されるオペラの数々に興奮の坩堝と化していた。しかし、その華やかな舞台の裏には、悪質な犯罪の影が忍びよっていた。フランス人バリトンの喉スプレーにアンモニアが混入されていたのだ！フランス人は声帯を奪われ、絶望のあまり自殺した。いったい誰が！？世紀のプリマドンナ、ジェラディン・ファーラーは自ら真相究明に乗り出した。ＮＹ・タイムズ絶賛の絢爛たるミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[雀]

★★★☆☆　再読。トスカニーニが指揮棒を握るメトロポリタン歌劇場でエンリーコ・カルーソーやジェラルディン・ファーラーが探偵するミステリ。それにしてもカルメンの歌う「彼を殺したのはあたし、ああホセ、あたしのホセ、愛しているわ！」を是非是非聴いてみたい。いやこの小説には上演中の『カルメン』が舞台上の成り行きでそういう終幕になっちゃうというエピソードが入っているんです。佐々木倫子の『動物のお医者さん』の『トスカ』のハプニングのエピソードも入ってますよ。

2017/03/31