内容説明
米海兵隊に志願して少尉に任官した著者は、南ベトナムのダナンに駐屯する第３ＭＰ大隊に配属された。この後方地区で彼の体験したのは何だったのか？ そこにあったのは苛烈な戦闘ではなかった。それは恐るべき倦怠と無気力である。加えて、それらを増幅する暑さと規則は…
目次
第１章 後方部隊の世界
第２章 第３ＭＰ大隊
第３章 退屈との戦い
第４章 過ぎ去りし日々
第５章 「スパロウホーク」小隊
第６章 大隊本部Ｓ－５班
第７章 麗しのグエン・タン
第８章 こいつぁ大笑いだ
第９章 ヤミ屋の軍曹
第１０章 レスト・アンド・レクリエーション
第１１章 親友の死
第１２章 変化の時、希望の時
第１３章 未知の世界へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
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ベトナム戦争で最前線とかではなく、後方基地で憲兵として従軍したアメリカ海兵隊員の手記。著者は、元教師で兵士として戦おうと士官学校を出てベトナムに送られるが、敵と戦うのではなく、犯罪や違反を犯した味方の兵士たちの営倉の警護が主な任務だった。怠惰な官僚主義と退屈極まりないだらけた空気と焦りの毎日を描いている。元教師ということもありベトナムとアメリカ社会の考察もなるほどと思わせる箇所がある。珍しい手記。2012/07/04
