感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
竜王五代の人
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原題は”Battle for Berlin”、ofじゃなくてfor、ベルリンという場所を目指す戦い、ということかな? とはいえ、目指すといっても西側連合軍がベルリン陥落の犠牲と名利をソ連に譲る気になっているので、争奪戦の味はない。だから西側にとっての欧州戦線は失敗に終わり、さらにだからこそ大戦以後もアメリカが欧州から手を引けなかったのだ、という。45年3月、ソ連軍はオーデル川に達しながらベルリンには進まず、九死に一生を得たヒトラーだがグダグダな手ばかり。ビッスラ軍集団司令官ヒムラー、ベルリン市長ゲッベルス2024/07/07
札幌近現代史研究所(者。自称)
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第二次世界大戦ヨーロッパ方面最終局面を基本的に戦場での大局的な視点から描写した書籍。画像が豊富で読みやすくはある。この間も進行していたホロコーストなどについてはほぼ完全に描写されておらず戦争モノ好きの青少年向け読み物という印象。しかしそれなりに人物や出来事の描写はあり、ヒトラー 最期の12日間という映画(原作未読)よりは前から大局的に始まるので比較的気楽にホロコースト関連ほどにはグロテスクでないものを読んで当時の大きな流れを掴むことだけに徹するつもりなら読んでも損はないかも。ごく短い読み物であるし。2019/10/09