目次
第1章 デジタル時代の読み書き
第2章 さまざまな表示メディアとその特性
第3章 紙の読みやすさ・ディスプレイの読みにくさ
第4章 読みへの表示品質の影響
第5章 読みへの操作性の影響
第6章 読書への集中のしやすさ
第7章 手書き・手描きの効果
第8章 メディアと環境負荷
第9章 考察と提言
第10章 むすび
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナカ電子出版
44
この本は認知科学の視点から紙or電子の利便性を評価した本です!なぜ電子書籍は読みにくいのか?なぜ本は集中しやすいのか、とても科学的に書かれています。私はどちらも読むハイブリッド読者です!紙でも電子でもどちらも利便性があるので、私は電子書籍が苦手な読者に読んで欲しい本です。 もっぱら電子書籍の場合は読み上げ機能がフル活用ですが…2019/02/05
Twakiz
23
流し読み.紙と電子媒体といろいろのデータで比較.このデジタルとオンラインの世界の中で,紙とペンが好きだ.電子書籍もクラウドデータももちろん便利で有効活用すべきですが,紙の本の存在感や自分で手書きで何か書くことの大切さはきっと変わらない(と信じている).何よりいいノートはすりすりしたくなるが,Kindleにはすりすりしない.2020/06/14
Hiroo Shimoda
7
紙は遅いメディアとして生き残りの道を探るべきか。2019/03/24
ris3901
5
ざっと読み。紙の本を扱う図書館で働くものとして気になったのですが、検証結果があまりに紙の擁護に寄りすぎている気がして作者お二人の経歴を見ると、富士ゼロックスの方。版元は初耳。うーん。。ちょっと穿った見方をしてしまいましたが、視力への影響や、記憶に残りやすいか、などの比較については知りたいところ。類書も調べたくなりました。2021/01/28
arere
4
長く使われてる紙か、デジタルか。二者択一、短絡的な議論はようやく落ち着いた中、本書は紙の優位性を様々な実験を重ねて論じる。ページをまたぐ参照、指でなぞる、書き込む。デジタルの弊害として、ハイパーリンクや読書に関連のない外乱刺激が集中力を低下させるとも。結論として、使い分けこそ大事で、保存はデジタル、読む時はプリントとするのも一案とする。 学術出版に関わる自身として、アウトプットは紙、デジタルどちらも一長一短だが、その特性を認識し、こと学術に関しては、紙に打ち出して読む行為を想定した本作りこそ大事と感じた。2019/02/16