目次
第1章 Xerox PARC―クローズド・イノベーションの成果と限界
第2章 クローズド・イノベーション・パラダイム
第3章 オープン・イノベーション・パラダイム
第4章 ビジネスモデル―社内、社外のイノベーションの結合
第5章 クローズド・イノベーションからオープン・イノベーションへ―IBMの変遷
第6章 インテルのオープン・イノベーション
第7章 企業内部のテクノロジーによる新たなベンチャー企業の創造―ルーセント・ニュー・ベンチャー・グループ
第8章 知的財産権のマネジメント
第9章 オープン・イノベーションに向けた戦略と戦術
著者等紹介
チェスブロウ,ヘンリー[チェスブロウ,ヘンリー][Chesbrough,Henry W.]
ハーバード・ビジネス・スクール助教授、カリフォルニア大学バークレー校客員助教授。エール大卒、スタンフォード大MBA(最優等)、カリフォルニア大学バークレー校Ph.D.Quantum社役員やコンサルタントとしても活躍。ベンチャー・ファンドNeuro Therapy Venturesの設立者
大前恵一朗[オオマエケイイチロウ]
東京大学法学部卒。ハーバード大学MBA。(社)日本証券アナリスト協会検定会員。日銀、大蔵省、金融庁にて金融制度の企画・立案に携わる。現在、日本銀行考査局企画役
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感想・レビュー
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エリナ松岡
5
「オープン・イノベーション」はよく見るキーワードであるので、いつか読もうと思い続け、やっと読みました。結構出オチなところもありなかなか進まなかったのですが、後半のIBM、インテル、ルーセント(現在はベル研究所の親会社)の事例と、知識財産権のマネジメントの章はなかなか面白かったです。2015/07/14
風
3
オープンイノベーションの元祖と言える本。知識へのアクセスが容易になり、知的労働者の増加した現在では、クローズドイノベーションによるパラダイムは適さなくなってきており、オープンイノベーションが次なるパラダイムであると筆者は述べている。オープンイノベーションは簡単に言うと、社内だけでなく社外の知識をも自社のビジネスモデルに組み込むことで、より効率的に素早く商品化し、利益をあげる。また社外の知識を取り込むだけでなく、社内にあり、なおかつ自社のビジネスモデルでは活用出来ないものをライセンスなどにより社外に出し、利2013/02/05
Daisuke Nakai
3
この本は面白い。東西冷戦が終わった90年代以降のアメリカでのオープン化の流れから、今後の日本企業のイノベーションモデルのヒントが得られる。要はビジネスモデル次第で、オープンもクローズも両方あり得るということなのだと思う。まあそれが難しいわけですが(笑)2011/12/25
このこねこ@年間500冊の乱読家
2
⭐⭐⭐ 社内開発だけでは変化の激しいこの時代にはついていけない! 自社開発したものでも、自社のビジネスモデルで使えなさそうなものは外部に売る。 逆に、外部のアイデアで、自社のビジネスモデルで使えそうなものは積極的に買う。 日本人も取り入れるべき考え方ですね。2021/03/19
Sanchai
2
第1章さえきちんと理解できれば、あとは米国企業のケースが中心。オープンにした場合の知財に対する報酬の分配のあり方については、そういうことを実際に考える必要が生じたときに改めて読んでみるのでもよいかも。オープンイノベーションについて書かれた日本語書籍がまだ少ない中で、本書はわりと頻繁に引用されている1冊。これからも時々立ち止まり、振り返って読んでみるために、本書は座右に置いておきたい。2015/07/14
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- 和書
- 失われた日本の風景