内容説明
人間は真の動機づけを得たとき、予想もされないような力を発揮する。一方、動機づけをもたない人間の集団がいかにはかないものであるかは、共産主義国家の崩壊が如実に示している。リストラ、リエンジニアリング等によって、たとえ一時的な利益回復が達成されたとしても、それは企業に永続的な繁栄をもたらすものではない。真の動機づけとは何か、そしてその与え方とは、多くのおピニオン・サーベイの結果から得た人間洞察の名著。
目次
第1部 どんな動機をもっている人が勝ち抜くか(現実の世界へようこそ;勝者の動機―成功への道;生存の動機―安定、依存、同調の動機;快適さを求める動機―公平さ、友好性、格づけと尊厳)
第2部 部下を動機づけるにはどうしたらよいか(コミュニケーション―あなたのメッセージを理解させるために;キャリアの形成と管理―動機づけの要因のひとつとしてのキャリア;リーダーシップ―大衆指導性と対人的指導者;職務の革新―生産性を左右する仕事のプロセス;最も複雑な動機づけ要因―経済的な動機づけをめぐって;人事考課と動機づけ―人事考課を効果あらしめるには;悪い上司―マネジメント・スキルの欠如)
第3部 葛藤・統合・変化に対応する動機づけ(葛藤の心理―かけ引きと争い;企業の倫理―その大いなる論争;効果的な動機づけシステムの条件―企業内外の環境文脈との適合;自らをいかに動機づけるか―逆境のもとでの動機づけ)