内容説明
ジョン・コターは、１９４８年に２５店の金物店を集めて、シカゴ市の八坪の事務所で小売主宰のボランタリー・チェーン本部を開設する。以後、約四十年で、全米を網羅する八千四百の加盟店をもつ非食品の巨大な組織を築き上げる。本書は、その挑戦と成功の物語である。小売主宰ボランタリー・チェーンというシステムと優れた経営戦略は、今日の日本の流通業、特に、メーカー、問屋、小売業に大きな示唆を与えてくれる。また、アメリカＶＣ業界を紹介した初めての書でもある。
目次
第１部 世界一〈非食品〉の小売主宰ボランタリー・チェーン「コター社」の挑戦と成功（伝統的なハードウェア卸売業者の問題とボランタリー・チェーンの成立；コターの先見力と努力が生んだ小売主宰ボランタリー・チェーン設立；コター社急成長への基礎づくり；ハードウェア業界の戦国時代；Ｍ＆Ａを通して規模拡大したコター社の経営戦略；コターと従来型卸売業協会会長の論争；コター社成功のもう一つの決め手「広告政策」；コター社の多角化戦略；産業全体を変えたコターの流通思想）
第２部 卸・小売の勝ち残り戦略ボランタリー・チェーン・システム（日本におけるボランタリー・チェーン；アメリカの小売店の成功はボランタリー・チェーンにある）
