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内容説明
アメリカのベル研究所から発行されている技術専門誌『ベル・システム・テクニカル・ジャーナル』に載った一つの論文が、全世界の先端技術者からいっせいに注目を浴びた。タグチメソッドである。同研究所での3年前のLSI生産の実験での驚異的な結果を報告したものであった。本書は、アメリカでロックウェルメダルを受賞したこのタグチメソッド(品質工学)が、どのような経緯で成立してきたかを、本人自らが語ったものである。理解されにくいSN比、直交表の利用法、損失関数などの品質工学の中心概念がわかりやすく解きあかされる。
目次
電電公社の時代(実験計画法とは;実験計画法のどこに問題があったのか;名著『実験計画法』の刊行;研究者たちとの関わり;通信理論と実験計画法の関わり;検査問題と電電公社)
大学教授として(SN比の登場;SN比のヒント;計測との関わり;記述統計学と数理統計学;SN比分科会の発足)
日本規格協会での活躍(データをいかにとるか;我が道をいく;問題をどのようにして立てるか;損失関数と工程能力;損失関数の説明方法;問題の発展のさせ方;発想の煮つめ方;設計の構築;ノイズの利用;交互作用の利用;直交表使用の意味;パラメータ設計から許容差設計へ)
世界におけるタグチメソッド(品質工学のアメリカ上陸;ベル研究所での実験;アメリカの統計学者との議論;アメリカでの品質工学の発展;技術開発とタグチメソッド)