内容説明
鉄道員なんて人々を感動させるようなカッコイイ職業でもなければ、キレイごとの職場でもない。薄給に甘んじ、食うのに精一杯。毎日事故と隣り合わせの生活。人間の生理を無視した徹夜の過酷な勤務スケジュール。どう責任を回避して身に降りかかる火の粉を振り払うか。いかに健康管理に気を配って定年まで身を持たせるか。自分のためにも家族を守るためにも必死の毎日。その攻防をホンネで語った27年間の歳月。
目次
第1章 普通車掌の「真」乗務術(「ゲタ電」とは?;乗務準備はどのように行うか;乗務開始はどのように行うか ほか)
第2章 専務車掌の「真」乗務術(専務車掌が乗務する区間と行路;特急・急行列車の乗務術;指定席はこうしてチェックする ほか)
第3章 乗務外の「真」車掌術(「国鉄一家」をご存じですか;「国労」と「鉄労」の交際術;ふたつの顔を持つ国鉄職員 ほか)