内容説明
本書は、車両運動の入門書、あるいは解説書。その基礎知識となる一般力学、機械力学、振動学、制御工学の一部などについての基本的なことがらを一とおり学んだ程度の知識をいちおうの前提として、車両の運動と制御の問題を可能な限り理論的に扱い、一般的に整理することに努めている。本書は、大学工学部や高専の機械工学科、あるいは一部は大学院などで講義されている自動車工学や車両工学の教材的要素もあるが、さらに広く、社会に活躍している技術者が、車両の運動やその制御を問題としなければならないときの入門書になりうることも意図している。
目次
第1章 車両の運動とその制御
第2章 タイヤの力学
第3章 車両運動の基礎
第4章 外乱による車両の運動
第5章 操舵系と車両の運動
第6章 車体のロールと車両の運動
第7章 駆動や制御を伴う車両の運動
第8章 前後輪操舵と車両の運動
第9章 人に制御される車両の運動
第10章 制御しやすい車両
著者等紹介
安部正人[アベマサト]
1971年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。車両の運動、人間‐機械系、交通システムなどの研究に従事。現在、神奈川工科大学工学部システムデザイン工学科教授
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