内容説明
庭園と建屋との「ありやう」は、所詮そのフィジカルで人工的な「見せかた」と、自然に備ったヒトの目による生理的・心理的な「見えかた」に帰するのである。本書は著者が「日本庭園と建屋の関連に関する一連の研究」として１９８８年度日本デザイン学会論文賞を受賞した著作を基にまとめられたものである。
目次
１編 日本の庭園と住居―〈ありやう〉と〈見せかた・見えかた〉（庭園の祖形；『作庭記』における〈ありやう〉と〈見せかた〉；寝殿造り庭園を〈ありやう〉とする２つの〈見せかた〉；見えかくれの〈見せかた〉）
２編 中国の庭園と住居―〈俗〉と〈脱俗〉世界の併立（中国伝統的住居〈民居〉の構成について；中国の住居庭園―「私家園林」；中国園林様式の思相的背景について）
３編 韓国の庭園と住居―作庭されない庭園（韓国の伝統的住居構成について；作庭されない庭園）
