内容説明
思えばモータースポーツは奥が深い。ひとりのドライバーの生理や心理からレーシングマシンのエンジニアリング、レースを戦うための戦闘システム、レースを続けるための財政、インターナショナルなレース規則、ライバルチームの動向、チームの訓練システム、創意工夫…。話は無限に広がってゆく。このような複雑な多面性を持ったモータースポーツは、まさに巨大迷路である。「ファイティング・スピリッツ」というキーワードを手がかりに迷路に踏み込み、そのおもしろさを探ってみよう。
目次
国民的(?)プロ野球と自称マイナー(?)な自動車レース
レースはドラマチックであってこそおもしろい
日本のモータースポーツはメジャーなビジネスと化した
モータースポーツはウヌボレから始まった
F1チームは年間20億円必要だ
F1グランプリ・チームは興業収入とスポンサー収入で息をつく
フォーミュラ・レースはピラミッド形
フォーミュラの裾野の下の方にF3FJがある
スポーツカー・レースの主役はドライバーよりクルマだ
ツーリングカー・レース―人気の秘密はワカリやすさ