内容説明
地籍測量は、昭和26年に制定された国土調査法に基づく地籍調査の工程の一つとして行われている測量である。その測量方法や精度管理については地籍調査作業規程準則および同運用基準(以下「準則等」という)によって規定されている。ところで、地籍測量は、土地の境界という目に見えないものを対象とする測量であることから、その技術としては一般の測量と全く同じ手法を使うにもかかわらず、その目的は一般の測量とは著しく異なっている。このため、準則等では、一般の公共測量作業規程と比べて使用する用語や精度基準などで異なる部分が数多くあり、地籍測量を学ぶうえでは、準則等を正しく理解することが必要である。測量専門学校を対象とした地籍測量の教科書には、こうした観点から作成されたものは意外と少ない。特に、準則等に基づいて記述された地籍測量の教科書は、ほとんどない。本書は、山海堂の「教程」シリーズの一環として企画されたものであり、測量専門学校における地籍測量の教科書として使えるように内容をまとめたものである。
目次
第1章 総説
第2章 一筆地調査
第3章 地籍測量の基礎
第4章 地籍測量に用いられる測量方法
第5章 図根点
第6章 地上法による地籍測量
第7章 航測法による地籍測量
第8章 地積測定
第9章 地籍図および地籍簿の作成

              
              
              
              
              

