出版社内容情報
性能設計時代の本質を考える実務参考書。
内容説明
本書では、構造物の性能という切り口から、性能設計全般の概念と考え方を、その背景や今日的な意義をふまえて包括的に解説する。国際的動向として、海外の性能設計ベースの代表的な基準類を紹介する。橋梁と下部構造に対する要求性能の内容や着眼点を述べ、設計・施工の各段階への性能設計導入の視点、照査法、地盤調査とのかかわりを解説する。性能設計の体系における、レベル2地震動を考慮した耐震設計の考え方を詳しく述べる。設計と施工の新しい関係のもとで構造物の性能を保証するための施工のあり方に着目し、下部構造の施工管理について論じる。性能設計導入の主眼の一つであるライフサイクルや耐久性確保の観点から、既設構造物としての橋梁下部構造の維持管理について解説する。
目次
1章 概説
2章 技術基準の国際的動向
3章 性能に基づく下部構造の設計・施工一般
4章 性能設計の体系における耐震設計の考え方
5章 性能確保のための施工管理
6章 既設構造物の性能評価と維持管理
7章 今後の課題と展望
著者等紹介
岡原美知夫[オカハラミチオ]
工学博士。1974年京都大学大学院修士課程(土木)修了。同年建設省土木研究所構造橋梁部基礎研究室。1979年米国コロンビア大学大学院修了。1986年建設省土木研究所構造橋梁部基礎研究室長。1993年同関東地方建設局首都国道工事事務所長。1995年同土木研究所企画部先端技術開発研究官。1997年同土木研究所構造橋梁部長。現在、独立行政法人土木研究所研究調整官
友永則雄[トモナガノリオ]
1979年信州大学大学院修士課程(土木)修了。同年(株)建設技術研究所入社。現在、同東京本社構造部部長。技術士(建設部門)
松井謙二[マツイケンジ]
工学博士。1969年九州大学工学部水工土木学科卒。同年日本技術開発(株)入社。1979年(株)建設技術研究所入社。2000年Trinity College Dublin留学。2002年九建設計(株)入社。現在、独立行政法人土木研究所構造物研究グループ基礎チーム招聘研究員。技術士(建設部門)
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