内容説明
半世紀も近く日本に住んでいると、半日本人(バン・チョッバリ)になるらしい。ために国に帰ると、韓国人の応対がぶっきらぼうに感じられ、目障りな事柄が一つや二つでない。一方、余り長く外国に住むと、その間に溜まった、外国人として感じた違和感が重くなり、国へ帰りたいとの思いを募らせる。つまり、母国である韓国に対しても、青年時代から老年の今まで住んで来た日本に対しても、異邦人であるらしいとの疎外感を覚える。本書は、そのような、二股をかけたような、異邦人の目に写った事がらを、随筆風にまとめたものである。いつ死ぬかも知れない状況下で、またすでに自分の墓地を定め、墓碑を生前に建立した者として、遺言のつもりでもある。
目次
第1編 ごり押しの韓国人(図にのる韓国人;つきあいの悪い韓国人;ごり押しの韓国人)
第2編 きれい事の日本人(臭いものには蓋をしろ;情のうつらない日本人;きれい事の日本人;近くて遠い国)