感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コニコ@共楽
12
四半世紀も前に出た別役実の戯曲集、テネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』関連の劇が収録されているということで読んでみた。「消えなさいローラ」という劇には、別役実氏の定番、名前のない女と男が登場。女はローラであり、ローラの母であり、男は葬儀屋であり、探偵だ。不条理の代名詞だった別役氏も今読むとそんなに不条理に感じなく思える。テネシー・ウィリアムズの姉がロボトミー手術を受けていたことや、彼がホモであり、薬のフタをのどに詰まらせて窒息死したことなどがさりげなく描かれていてリアルさを感じられた。2024/11/26
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